品川巻

百円の恋の品川巻のレビュー・感想・評価

百円の恋(2014年製作の映画)
4.2
2回目の鑑賞。

一子が殴り殴られるボクシング姿から、目を背ける母、目を逸らさない妹。
どちらにも愛を感じた。

何故ボクシングを始めたのか。何故32歳で試合に出るまで上達しようと思ったのか。
突発的なようだけど、一つ一つの理由が正当で、綺麗な脚本だった。

白目を剥き、舌を噛み切りそうなくらい歯を食いしばる安藤サクラ。たるんだ体と根性が、ボクシングを通して引き締まっていく様に感動。
彼女を追うカメラは、演技ではなく憑依を映像で残している。
彼女ほどの女優が、今もなお日本で演技をし続けてくれているのが誇りで仕方ない。。本当に大好き。

そして、バナナマン🍌新井浩文。
一子の代わり映えのない景色から連れ出してくれたように、本当はあの屈辱的な出来事からも救ってほしかった。でも、あの日誰も助けてくれなかったことが、一子が一子を守る理由になったのだから、あれで良かったのかな、、
いやー、気持ち悪くて、悔しいな。
品川巻

品川巻