Sankawa7

百円の恋のSankawa7のレビュー・感想・評価

百円の恋(2014年製作の映画)
3.8
Netflix配信終了間際駆け込み視聴❗️

知人に勧められてたけど食わず嫌いで見てなかったがネトフリマイリストに入れとくと最近は配信終了間際にレコメンしてくれるようになりこれを機に見た。

この映画の全てはラストの試合に込められていた。
そこに至るまでは正直何を見せられてるんだろう❓でテーマ性すら感じなかったが、試合のシーンにてそれまでの描写が全て伏線になってしまうような素晴らしい脚本、アカデミー賞脚本賞も納得。こういう事だったんだ‼️

百均で働く人々やその周りの人々の底辺感、弁当屋を営む実家は広いし貧しそうでもないが離婚した妹親子が戻ってきたことで行き場を失った主人公が百均バイト生活をしながら生きながらえているうちに、ある生きがいを見つける。

男きっかけだったかもしれないがどんどんピュアになり恐らく人生で初めて本気で打ち込むモノに巡り会った感じ。それがボクシング🥊

一子(安藤サクラ)最初はぶよぶよのからだで体力もなさそうだったが、どんどんどんシャープになりボクシングも上達。32歳たるギリギリの年齢からプロテストにも試合にも消去的なジムの会長だったが、運も重なり試合出場のチャンスを得る。

相手役は新井浩文、色んな意味で彼にしか出来ないような役。

努力したからこそ、おそらく初めて湧き出た強い感情を抑えられない一子。ラストシーンは観る人により感じ方が違うだろうが、私には妙に後味が良かった。

見逃していた秀作だ‼️
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