このレビューはネタバレを含みます
【あらすじ】
一子は無職、バイトなし。所謂ニート。そんな一子がある事をきっかけにボクシングジムに通い出すと一子にある何かが動き出す...!
【感想】
底辺で憎しみの眼差しでこの世を見ている一子にとって、人生の楽しみはもはや皆無。劣等感に押しつぶされた心は回帰不能。憎い、とにかく周りの人々全てが憎い。そして何より全ての事から逃げ出し闘わない自分が。
一子に恋愛という光が差し込むが、「互いに愛し合って人生の幸福をつかむ」というのが、既存にある映画であるが、そうではない。彼女は失恋をして女としての価値も失う。だが、そうした苦しみを全てボクシングへの情熱へと変えていった。
底辺で生き抜く人の負けじ魂と底知れぬ逞しさは一子の練習シーンを観れば一目瞭然。たしかに人生には勝ち組と負け組がいる。でも勝ち組か負け組かは自分の弱い心と戦うか逃げるかなのでは?
立ち上がるしかないんだ。何度も倒されても立ち上がるしかないんだ。
是非視聴を。