ハリー

百円の恋のハリーのレビュー・感想・評価

百円の恋(2014年製作の映画)
3.7
どん底な人生から、ボクシングを通して這い上がる。
ありきたりな設定ですが、ここまでメディアや口コミで話題になっているのは、やはり 安藤サクラさんの演技によるものですね!
撮影期間、二週間。ニートからボクサーまでの大変身、10日間。素晴らしい役作りですね。また、体重はもちろん、姿勢や顔つきまで変わっていました!

多くのボクシング映画は、試合(勝敗)を通してボクサーの成長を描く。しかし、この作品は、しっかり描かれた試合は一試合のみ。試合ではなく、周囲との人間関係、主人公 一子の外見、内面を通して描かれている。

何の目的もないニート、「勝つ」という目的を持ったボクサー。
人生において、目的があるのとないのでは、こうも違うのかと教えてくれた作品。目的を持つのは、簡単なようで意外と難しい。
その点において、
スポーツは、人に目的を持たせるのを容易にする。人を変えるのを助ける。人を成長させる。 スポーツのちから。
そして、それを教えてくれた映画、映画のちからに感謝します。
ハリー

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