安藤サクラ半端無ぇ！興味本位で見始めたところ、もう序盤から目が離せなくなりました。彼女がボクシングをするシーン全てがハイライト。徐々に研ぎ澄まされていく彼女の肉体も技術も本物だから痺れます。試合前の控え室からリングインまで、スローモーションを挟みながらの１カット長回しは最高過ぎ。アパートでデカい肉を食べて泣くシーンも良い。とにかく安藤サクラという女優に圧倒されました。
ただ、他のキャラクターは些かカリカチュアライズされ過ぎ感があってリアリティに欠ける。特に100円ショップ関係者。根岸季衣のキャラは何の為なんだろ。そんな中でジムのトレーナーの自然でリアルな存在感が傑出していて感心したんだけど、プロのトレーナーとしても実績がある役者さんだそうで、ナルホド実に良い仕事してます。
ただやっぱり、最後が甘過ぎるんだよなあ〜。蛇足と言ってもいい。そこまで描かなくていいのに。ラストシーンに被るクリープハイプの主題歌も使い方がちょっとアザとい言うか、ベタ過ぎと言うか。個性的なボーカルも映画の余韻に浸るには邪魔になるだけで、天邪鬼な自分はシラけてしまうのでした。
満点のスコアは安藤サクラに。
