あましお

百円の恋のあましおのレビュー・感想・評価

百円の恋(2014年製作の映画)
3.9
何回見てもゾクッとくる。
こんなに「目」が印象的な映画、他にないんじゃないかと思う。
安藤サクラ、一子の人間力をビシビシ感じる。

初めて一人暮らしをすることになり
偶然の出会いから恋をして
でもすぐに捨てられて、、

環境や状況の変化、男との出会いによって、人の雰囲気や表情は変わる。
けど自分を本当に変えることができるのは、自分の行動しかない。

なんでボクシング始めたの?
と狩野に聞かれた一子は
明確に理由を答えなかった。
でも、自分や周囲に対する怒り、悔しさ、やるせなさ、、、簡単に言葉で説明はできなくても、確実に彼女の中に原動力、エネルギーがあった。

「終わったのは始まったから
負けたのは戦ってたから
別れたのは出会えたから」

クリープハイプの歌詞にあるように、一子は戦ったからこそ勝ちたいと泣ける。
戦ってないと、勝つことも負けることもできない。そんな当たり前のことに気付かされた。

クリープハイプの曲が流れてくるラストシーン、特にゾクッとする!
あましお

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