このレビューはネタバレを含みます
好き。
やられました。
安藤サクラ凄い。
映画冒頭で、コーラ飲みながらゲームしてる彼女の着っぱなしのスウェットから、はみ出てるだらしないウエスト。
親のスネをかじって、夜だらだら菓子パンとか食べてタバコ吸ってた友達も彼氏もいない女が、やけくそとはいえ、実家から出てバイトを始め、恋をして、料理を作り、ボクシングを始める🥊
日本、女版ロッキー。
世の中への、自分へのやるせない怒りをサンドバッグにぶつける彼女の姿を応援せずにいられない。
死んでいた目が、だらしない体が急激に変わっていく。おぼつかない縄跳びが、シャドーボクシングが、どんどんさまになっていく。
試合後泣く彼女に、男は「お前」ではなく、はじめて「一子」と名前で呼びかける。
勝てなかったけどね、でも伝わったよ。
みんなに伝わった。
頑張ったね、一子。