もりりた

百円の恋のもりりたのレビュー・感想・評価

百円の恋(2014年製作の映画)
4.0
実家で自堕落に生活する一子。
ボサボサに伸びた髪、はみ出た脇腹。
無気力な彼女に家族は手を焼いていた。
妹との大喧嘩から家を出た一子。
働き始めた100円スーパーで狩野と会う。
彼は近所のボクシングジムに所属しており
一子は密かな恋心を抱いていた。
その偶然は仲を深めるきっかけになり
見に行った試合は彼女に衝撃を残す。
口数少なく不器用故に、周囲の身勝手や
理不尽を静かに受け止めていた一子。
狩野が突然彼女の元を去り、
居場所を訪ねるべくジムを訪問。
そこで意図せずボクシングを始めることに。
軽い気持ちだったが、それまでの鬱憤を
吐き出す様にのめり込む一子は
心身共に大きく変わろうとしていた。


凄まじい変化👀

ボクシング映画と知っていても
初めのグータラ映像からは展開読めず
しかし中盤以降どんどん熱くなる🔥

狩野や職場の人間とのエピソードと
一子自身の生き方 それら序盤が伏線となり
ボクシングシーンに違和感無し🥊

むしろ一心不乱に走り込み
キレのあるシャドーを見せる姿から
本気の人間が持つ凄みを感じた✨


脇役のクセがすごい🌀

ネガティブな世界観を演出する人々
ただのお喋りだけじゃない 空気を読めず
自意識過剰も併せ持つ野間
ヤバさは度を超えていた…

一子のお願いに
「いい歳なんだから無理だ」
「生き甲斐を見つけたつもりか」と
優しい語り口で容赦なく釘刺す会長 笑
試合後の温かい言葉が印象的☀️

店長代理の佐田には全く聞く耳持たない一子
前店長を悪く言うから…
控えめ一子の頑固なルールが面白い😁


伸びしろがある

ゆるゆるジャージ ボリボリ体を掻く姿
その上大暴れ 見ていて嫌になる陰鬱さ
「この人終わってるな…」が序盤の印象

その後の成長に驚き
イージーに人を値踏みした事を恥じた💦

ボロボロに相手と向き合う姿には
過去や先入観、価値の大小を超えた
説得力があった👊

妹さんの表情と重なり泣けた😿


狩野と一子のその後…

試合後の会話から
2人に新たな絆が出来たと感じた

狩野が一子にボクシングを伝えたように
彼にもインパクトが残り
2人の日々がより良くなればいい✨

相変わらずの自分勝手な狩野だったら…
一子はすぐ見捨てて、
自分の道を突き進んで欲しいです笑


ジメジメさがだんだん晴れて
最後には希望を感じさせる🌅

序盤で辞めず見続けて
その爽快感を味わって下さい‼️
もりりた

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