エソラゴト

百円の恋のエソラゴトのレビュー・感想・評価

百円の恋(2014年製作の映画)
-
出てくる人出てくる人、皆どうしようもないダメ人間ばかりなのが好感を持てた。しかしながらバイト仲間のアイツだけは史上稀に見る最低さ&下衆さ&クズっぷり…出来れば一子にブッ飛ばして欲しかった(笑)

説明的でありがちなクサい台詞や、過酷な特訓シーンのような感動の押し付け感がないところもまた好感度アップなポイント。(まぁ、元々そういったスポ根映画ではないのだが)

あんなに反目しあった妹も、一所懸命が嫌いと嘯くボクサーも、あんまり気乗りのしてなかったジムの会長も、みんな最後には彼女の鬼気迫るファイトに目が釘付けに…。

かく言う私自身もあの試合会場の観客の1人となって彼女の姿に胸が熱くなり声にならない声援を送っていたのは紛れもない事実。

人生には勝ち負けに関係無くやらねばならない避けては通れない相手とのそして自分との"闘い"がある事、そしてそれに立ち向かう勇気と希望を与えてくれる物語だった。