グリーンツー

天空の蜂のグリーンツーのネタバレレビュー・内容・結末

天空の蜂(2015年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

ちょうど20年前の日本が舞台。「もんじゅ」がモデルになっているのは言うまでもない。

家族や社会など、様々な問題に対して「見て見ぬふり」を続けてきた主人公を含めた数々の登場人物、そして日本人自身。そういう姿勢に警鐘を鳴らす作品。

原子力発電はない方がいいけど、電力不足は困る。だったらどうすべきなのか?というような問題を「先送り」にして逃げ続けてきた、そういう日本人の姿勢を鋭く糾弾した作品。しかし作者も、自分の「先見の明」がまさか「東日本大震災」で証明されることになるとは、予想外だったと思うし、不本意だったとも思う。

まさに日本に「爆弾」を投げつけた作品。2011年3月11日以前にドラマや映画化されなかったのは、本当に残念。東日本大震災があったから注目される、そんな社会じゃダメだというのが、この作品最大のメッセージだと思う。