ベネさんほど知性に溢れた役が似合う人はなかなかいないと思う。
みなさんおっしゃる『博士と彼女のセオリー』との比較ですが、アタシは博士と〜を観てないので、それが良かったのかもしれなぃ。
純粋にホーキング博士が好きなのでそれも手伝って楽しめました。
数学に明け暮れるホーキングがお友達に冷やかされて「実社会に興味を持て」と言われていたセリフがとっても印象的だったわ。
自分を取り巻く半径30cmくらいほどの興味しか持てない人って今の時代特に多い。実社会ではそれを超えて広く興味を持つことで人とつながるのだから。
それから、どんどん弱っていき、身体の自由が利かなくなるホーキング博士を彼女さんがずっと当たり前のように寄り添ってあげているところ、また、淡々と進むストーリーの中でアインシュタインが逃げ出したビッグバンの理論を解明したときのシーンはとっても印象的だったわ。
起伏があることだけがストーリーではない。フラットな中にある静かな情熱を感じた作品でした。
