「ダーティーハリー」のドンシーゲル監督作品。
何人かのアクションやクライム映画通に支持されている知る人ぞ知る映画らしい。
確かに、最初の牧歌的な雰囲気から一気に緊迫の銀行強盗のシーンに展開するファーストタッチ、
マフィアが近付いてくる切迫した感じを
マフィア、強盗、銀行、警察の行動の積み重ねで緊張感を高めるあたり、アクションの見せ方として、王道のうまさかある。
強盗役がウォルターマッソー。
喜劇の印象が強かったが、【代表作はジャックレモンと共演の「フロントページ」かな】
さすが名優。味のある強盗役。冷静に突破口を探していく。
ですが、、ですが、、
技術的な面とかで評価はできるけど、映画全体としては、僕はダメだったなあ。
弱者が強者を、協力したり、知恵を働かせたりしてやってけるのに溜飲が下がるのだけど、その場合の弱者にはある程度のシンパシーがわかないとスカッとはしない。
残念ながら、ウォルターマッソーのグループは、規模は小さな銀行強盗って言っても、その襲撃時に決定的失敗を犯す。
それは観客にとっても【少なくとも僕は】
決定的な失敗になってしまった。
「ああ、やっちまった〜、これじゃあ、これから先、君たちを応援できないやって」思っちゃったんだ。
肝心のマフィアも単独行動でイマイチ大掛かりではないし、主人公の行動【女性とのこと】も腑に落ちなかったなあ。
技術はあっても内容が伴わない感じがして、中途半端な気分で終始してしまいました。ザンネン!