課長とヒロシ

はじまりのうたの課長とヒロシのレビュー・感想・評価

はじまりのうた(2013年製作の映画)
3.9
ヒロシ(以下ヒ):ヒップホップ業界でかつて大成功したレーベルの経営者が、落ちぶれて自分の会社をクビになって、酒場で飲んだくれてたら凄い才能の歌手に出会って、俺がプロデュースするアルバム作ろう!、、、でも金がない!、、ならニューヨークの路上で演奏して録音しちゃえ!、、、というどこかで聞いたような話です(笑)

課長(以下課):いやホントに知らなかったんだが、、、『シング・ストリート』に酷似してやがるなと思ってたら同じ監督だったわ!

ヒ:舞台やメンバーの背景が多少違うだけで、プロットはほぼ同じですもんね。ジョン・カーニー監督の作品には『ONCEダブリンの街角で』というのがあってこちらは未視聴ですが、解説を読む限りこちらもほぼ同じと推測されます(笑)

課:どんだけこのテーマ好きなんだ!と言いたいな

ヒ:ですねー(笑)ただこの作品はアメリカで公開時は僅か5館だったのが、口コミで徐々に人気が出てきて、最終的には全米1300館で上映とミラクルヒットを飛ばしました!

課:キーラ・ナイトレイとマーク・ラファロとマルーン5のアダム・レヴィーンが出てて、最初5館からって、ワザとやってる気がするけどなー、まあ監督自身はキーラ・ナイトレイにはかなりご立腹だったみたいだが

ヒ:ギター弾いたり歌ったりするシーンがリアリティがなくて、「もうスーパーモデルとは仕事しない!」って言ったらしいですからねー(笑)

課:まあ絵的には違和感はあるが、歌はそこまでてもなかったけどな。アダム・レヴィーンの神歌唱と比較したら可哀想だが

ヒ:これに懲りてほぼ無名の新人で作ったのが『シング・ストリート』ですからねー、何が幸いするかわかりません!(笑)

課:まあそれはともかく、この作品は演者同士の掛け合いが秀逸で、ユーモアやちょっとしたメタファーを取り入れながらお洒落で笑える台詞が多いので、会話劇としても楽しめるぞ

ヒ:ニューヨークの街の空気と相まって、とても居心地のいいシーンが詰まってますよね!

課:あとジョン・カーニーが何故ストリートで音楽をする作品ばっかり撮るのかが語られてるんじゃないかというシーンがあって、その場面はこの映画だけじゃなく、『シング・ストリート』や他の作品にも全て共通するメッセージだと思うから、しっかり聞いとくべきだな!

ヒ:ですねー、なぜ路上で演奏ばかりする映画を撮るのかが腹落ちする言葉でした!気になるかたはぜひチェックしてみてくださいねー!

ストーリー 3
キャラクター4
世界観   3
映像・演出 4
音楽    5
音楽は魔法!度99
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