はま

はじまりのうたのはまのレビュー・感想・評価

はじまりのうた(2013年製作の映画)
4.0

終盤、元カレ・デイヴのライブシーンでキーラ・ナイトレイ演じる主人公・グレタが見たものって何だと思いますか?

セリフが無くなり、帰り道清々しい表情で自転車をこぐグレタ。きっと観た人全員がこの時の彼女の心情に想いを巡らせる”余白”がなんとも素晴らしいラストでした。そしてエンドクレジット中の映像で、その後のグレタの行動を用意してもやもやを残さないようにする親切設計!笑

長くなってしまうのでここで詳しく書くのはやめますが、私はこのラストシーンを、商業音楽へのアンチテーゼだけで終わらせずに、グレタの過去との決別として描いていると捉えました。まさにデイヴが歌っていたあの曲がグレタにとっての「はじまりのうた」になるのではないでしょうか。

グレタはやっぱり「ただ音楽が好きなだけ」なんですね。かつては敏腕プロデューサーだったダンも、そんな彼女と共にアルバムを製作する過程でこの気持ちを取り戻していくのです。

グレタの芯の通ったシンプルな生き方が本当に魅力的ですが、それがよく表れているのが彼女のファッション。「マイ・インターン」のアン・ハサウェイ演じるジュールズのファッションも素敵でしたが、このグレタのカジュアルなファッションもこの作品の見所の一つだと思いました。


パイレーツの時のキーラ・ナイトレイは綺麗な格好をしてると顔も相まってか逆に男前すぎる印象だったのですが、「イミテーションゲーム」以来、飾らないカジュアルな雰囲気の役だと洗練された女性らしさを感じて憧れます。

私も男顔なのでこの作品のキーラのようにカジュアルなファッションが似合うシンプルな女性を目指します(笑)