じんやちゃん

はじまりのうたのじんやちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

はじまりのうた(2013年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

・感想
イヤホンを分岐して聴けるケーブルを持っていますが、出番がありません。どうなっているのでしょうか!
胸が熱くなったり、躍り出したくなる気持ちをそのまま体現している映画だと思います。また、Maroon 5のAdam Levineが歌いまくります。
音楽好きには堪らない良作だと思います。

・考察etc...
物語としては、アーティストとして売れ出したボーイフレンドに別れを告げられた音楽の才能がある主人公と、全てを失ってしまったばかりのかつての大物プロデューサーがライブハウスで出逢い、お金をかけずにアルバムを制作し出す所から始まります。
2人はお金と名声はないですが、時間と信念があり、仲間もいます。即ちアーティストにとって幸せの瞬間で、その熱い状態のまま形に出来るものというのは、売れる売れないよりも大切な偽りのない結晶で創造物なんだなと感じました。本当はどんなアーティストも目指したいところで、現在の商業として売上だけを求める音楽業界に対しての問題提起をしている様にも思える映画でした。
また、ラストのシーンで全てがうまくいくハッピーエンドではなく、切ない要素もありますが、『はじまりのうた』というタイトルがそれを表しているのではないかと感じました。
調べたところによると、エンドロールの〝兄ジムに捧ぐ〟というのは、この映画の完成を観れなかった監督のお兄さんの事だそうです。ダンというキャラクターもお兄さんがモデルだそうです。兄弟愛については、『シングストリート 未来へのうた』でも表現されている様です。