群青

はじまりのうたの群青のレビュー・感想・評価

はじまりのうた(2013年製作の映画)
3.5
2015年劇場鑑賞16作目。
字幕で。


まず、始めに。

キーラ・ナイトレイかわいいぃぃぃぃ!!

はにかんだときの口周りが素晴らしい。おっぱいはないが綺麗なのでよし!(上から目線)


ストーリーは彼氏デイブ(アダム・レヴィーン)に浮気をされたグレタ(キーラ・ナイトレイ)が、彼を見返すためにレコーディングを始めるというもの。そこから始まる“ちょっとした”奇跡の物語だ。

最初、自分はサクセスストーリーと思って観たのだけれどちょっと違ってた。これは頑張る人達への応援を込めた映画だったよ。


元々グレタは作曲の才がありデイブの作曲を手助けしていた。
彼女の曲には人を応援し、そしてじんわりと広がるような不思議な魅力があるのだ。その上歌詞も日常の中の心情を歌ったもので、すっと入りやすいのだ。
そして彼女の歌うシーンがたくさんあってこれが素晴らしい!

キーラ・ナイトレイは歌も上手いのだ!声もほんと綺麗で綺麗で。
そんな可愛い子が可愛い声で私は寂しい星みたい、なんて歌っちゃうから、もうキュンキュン!!しかも寂しい星=lost starsっていう曲はグレタが仲が良いときのデイブにプレゼントした曲で。彼女が歌うのと彼が歌うのでは全く違う印象になっているのも素晴らしい。

元カレのデイブはというと、人気ロックバンドMaroon5のアダム。彼のアルバムには自分もお世話になりましたわ!ロックバンドにあまりないハイトーンで細い声だけど曲が素晴らしいんだ!PVに当時の彼女との18禁スレスレのイチャイチャぶりを採用しているあたりこれは完全に狙ってのキャスティング笑
浮気という設定も含めて笑
彼もリアルで散々やっているだろうし。
でも最近やっと結婚したみたいだし本作のような展開は流石に起きて欲しくないと切に願うばかりだ笑

グレタのライブを見てレコーディングを持ちかけるのが今や緑の巨人で有名なマーク・ラファロ。今作でも身なりのだらしない中年オヤジだ笑 でもカッコよく見える不思議笑 なぜだ笑

彼のレコーディングするデモのコンセプトが素晴らしい。
都市の情景、都市に生きる孤独な人達に向けた、限りない俺(私)はここで生きている!という思いがデモに真空パックされていて面白い。
しかし同時に彼もグレタの曲によって奇跡の一部となるのだ。

個人的にはグレタと友達の、売れないミュージシャン・スティーブを演じたジェームズ・コーデンにヘタレ助演男優賞を渡したい笑
彼の、ああ、だから売れてないんだろうなぁという、絶妙なヘタレ加減、デリカシーのなさが伝わる。しかもその行動は、彼が狙ってやってるんじゃなくて、自分なりにこうしたほうがいいだろうな?って思った末での行動、なのでより一層哀愁が漂う笑
特にグレタが渾身のカウンター曲をデイブの留守電に残す時、余計なことをしてしまい、グレタにきっ!と睨まれて慌ててやめるシーンが良い笑 あ、あ、ご、ごめん!というのを顔でやってのける笑

と、この通り個性豊かなキャラで今作は彩られている。曲とキャラクターのバランス感覚がいいので最後は気持ちよく終われる。

グレタのちょっとした奇跡が周りにもちょっとした奇跡をもたらす。それは良いことではないかもしれない。ほろ苦い経験もあるだろう。そしてそれらに似たようなことが今日もどこかで起きている。
そんな酸いも甘いも一緒にして、気分を入れ替えてさ。
そしてもう一度始めてみる=begin againにはこれ以上ないきっかけを与えてくれるいい映画です。
サントラ即買いでしたわ、僕は笑
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