やた

はじまりのうたのやたのレビュー・感想・評価

はじまりのうた(2013年製作の映画)
4.2
「シング・ストリート」が好きなので、ずっと気になっていた作品。
とにかく「気持ち良いもの」を見せるのが上手い!!
音楽を扱った作品でよくある挫折とか、やりたいこととビジネスとの兼ね合いとか、あるにはあるけど非常にあっさり描かれていて、もちろん葛藤はきちんと描かれているけど、よくある不要な不快感や嫌悪感を抱くことなく最後まで気持ち良く見られる。
その場にいた子供に歌わせたり、才能はあるけどパッとしないミュージシャンが楽しそうに演奏してたり、二人でプレイリストを共有して街を練り歩いたり、グレタがバイオレットにファッションのアドバイスをしたり、微笑ましくなるエピソードが随所に散りばめられているのに、全くしつこくなくて、感動を迫られているうっとうしさもない。
この映画に登場した全ての人たちに親近感が湧いて、幸せになってほしいなと思える作品だった。
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