kuzira

はじまりのうたのkuziraのレビュー・感想・評価

はじまりのうた(2013年製作の映画)
4.8
はじめずには、何もはじまらない

はじまりを予感させるのは出逢いだと
大人になってからつくづく感じます
何歳からでも、はじめられるのです

言葉に代えて、歌に代えて、心に代えて
どんな形にでもいいからとにかく代えて
ぶつけてみるのです、残してみるのです

キッカケも希望も期待も、閉じ込めたまま
実ることは難しいから日の目を見てもらうのです

自分に言い聞かせながら、観てました
自分と向き合いながら、見れました

また感謝するものが増えていきます
明日からの何か一要素でも換えてくれる
はじまりを見つけ出すことが出来ます

些細なはじまりもあれば大層なはじまりもある
一日という身近なはじまりがあれば
人生という先の見えないはじまりもある

僕たちのはじまりはいつだって蔓延ってて
それに気付くのか、気付かないのか
それとも気付いているけど当たり前に過ごすのか
なんか果てしなくて、それに答えはなくて
今日という日は夜道を散歩しながら歌を歌いたいね


終わりという僕たちの概念を
優しく殺してくれる、満足に殺してくれる
そんな素敵な映画でした

良すぎて、素晴らしすぎて、
もう本当に勘弁してもらいたいものです
kuzira

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