「レイコさん…美味しかったですね」
「はい、とっても…夜風が気持ちいいな…少し歩きませんか？」
「ええ、これ…知ってます？おれの好きな映画に出てきたんですけど…これを使うと一つのプレーヤーから二人で聴くことが出来るんですよ」
「まぁ、ロマンチック…」
「その映画で…お互いのプレイリストを見せ合う？っていうシーンがあって…プレイリストはその人の性格が出る…とか言いながら…」
「まぁ！素敵！あなたのプレイリストが聴けるの？」
「行きますよ」
音楽は大事だ…音楽がこの世から無くなってしまっても構わない…という人はあまりいないだろう。
映画にとっても音楽は大事だ…音楽が素晴らしい映画はいっぱいある…でも音楽が主役って映画は意外と少ない気がする。
ジョン・カーニーという人は音楽を主役に映画が撮れる稀有な監督さんだと思う🎵
「シング・ストリート」も素晴らしかったけど…この映画でも曲を作るシーンや屋外での録音シーンは本当に素晴らしい。
邪魔なガキどもを追い払おうとして金を払ってるうちに、結局コーラスやらせてるし😁🎵
彼女が父娘をギターでつなごうとする…またこれがカッコよくて泣けてくる。
ジョン・カーニーの映画は「観る」んじゃなくて「聴く」でいいな…
「ジョン・カーニーの新しい映画…もう聴いた？」
みたいに😁💦
「あのーこれなんですか？」
「え？レイコさんわかりませんか？『ダーティ・ハリー』ですよ」
「でも…」
「えぇ日曜洋画劇場…イーストウッドの吹替えが…ほらルパンで有名な山田康雄さん…お亡くなりになったけど、やっぱりイーストウッドはこの山田康雄じゃないと…もう最高でしょ」
「これ…いつまで続くんですか？」
「いや…日曜洋画劇場だから…二時間ないですよ」
「あ！レイコさん！待ってください！アクションダメなら『小さな恋のメロディ』とかもありますよ！あ…レイコさん！」
