坂月有子

はじまりのうたの坂月有子のレビュー・感想・評価

はじまりのうた(2013年製作の映画)
4.1
<概説>

世間が見放したロートルプロデューサーが一人の才能を拾い上げた。彼女は音楽家として本物なのか。はたまた偽物なのか。恋人や家族との関係性の中で、二人は音楽と共に自身を再生させていく。

<感想>

クソ野郎なので視聴中ずっと思ってました。

「頼むから仲直りしないでくれ〜〜〜!!!」

グレタはとても現代的な自立した女性で、そこが魅力的だったんです。だからこそ男にとっての御都合主義に迎合すると、それこそ本作における彼女は偽物になってしまう。そこが本作を一流にするか三流以下にするかの分かれ目でした。
そしてその選択は実は作中でネタバラシされていたんですね。音楽家は結婚に向いてない。女を幸せにすることはできないと。デイヴも音楽家としては一流だと作中表現されていただけに、よく考えればそうなるのは論理的に構築されているんです。

ただね、ただやっぱり映画は商業ですから。そこで仲直りしてくれなくてとてもよかった。

「ヨッッッッシャクソ男今度も一流音楽家として惨めにスターダムを歩いてくれ〜〜〜!」

なんて私の性格悪過ぎですね。

あと本作人間ドラマもよかったのですがエンディングに紛れた大オチには爆笑しました。ダンは仲間に恵まれてはいますが、社会生活的には踏んだり蹴ったりですね。こっちの一流クソ男は可哀想。