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はじまりのうたのbeans045のレビュー・感想・評価

はじまりのうた(2013年製作の映画)
4.0
音楽を通じたそれぞれの再生

劇中の曲が見事。Maroon5のフロントマン、アダム・レヴィーンの歌声もバンド活動と変わらず素晴らしい。街中でゲリラ的にプロモーションビデオを撮影するところで、ニューヨークの魅力を再認識した。奥さんに浮気をされた音楽プロデューサーのダンとカレシに裏切られたグレタが好きな音楽を通じて、自分の置かれた立場を冷静に見つめながら再生していく様が共感出来た。ヒロイン役のキーラ・ナイトレイは自然体で歌も良かった。最後にアルバムを1ドルでネットに公開した辺りは、音楽が誰のものなのか?(商業的な成功が全てなのか、作り手に所属するものなのか?)という究極の問いを投げ掛けていたようにも思えた。
落ち目の音楽プロデューサーのダンと、歌手のカレシ、デイブとイギリスからニューヨークにやって来たグレタの、音楽を通じたそれぞれの再生の話。デイブはニューヨークにやって来て早々レコード会社と契約して成功を納めるが、レコード会社の女性と浮気していたのだ…。失意のグレタは友人のスティーブに励まされるが、スティーブにのせられ、ライブハウスで歌っていると、そこにプロデューサーのダンからアルバムを出さないか?と持ち掛けられるが、グレタはつれない。
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