エディ

イントゥ・ザ・ウッズのエディのレビュー・感想・評価

イントゥ・ザ・ウッズ(2014年製作の映画)
2.3
シンデレラ、赤ズキン、ジャックと豆の木などのおとぎ話の主人公たちを、森で出会わせダークな感じで描き直したミュージカル映画。ブラックコメディというよりは、個人的にはすさんでひねくれた解釈にしてしまったように思える。せっかくの童話を良くもまあここまで不快にしたものだ。大人の物語というよりヒネクレ者の偏見のせいで不快度マックスの映画にしか感じられなかった。

元ネタの童話がないパン屋夫婦がこの映画の主人公。夫婦は子供ができない理由が魔女の呪いだと知り、呪いを解くためにシンデレラの靴、ラプンツェルの髪、赤ずきんの赤いズキン、白い牛を探しに森に出向くが、そんなときにジャックが乳の出なくなった白いうしを持ってきたので、騙して豆と牛を首尾よく交換することに成功する。そして、それぞれの事情で森にいたシンデレラ、赤ずきん、ラプンツェルたちとも出会って、魔女の呪いを解くためのグッズを手に入れようと奮闘する。。。

この映画が嫌なのは、おとぎ話の登場人物をひねくれた不快な人物で描いていることだ。特に胸糞悪い性悪で描かれている赤ずきんの設定は酷いと思う。一方で、パン屋夫婦も自分たちの勝手な都合で念願のグッズを入手しようとしている強欲な奴なので、登場人物全てに共感が出来ないのだ。なんで、こういうひねくれた設定にしたんだろうと不思議でならない。童話とのギャップで笑って欲しかったのだろうか?

結局、ジャックが怒らせてしまった巨人が森に降臨して、ドリフのドタバタのようになってしまうのだが、一体何が言いたくてこういうストーリーにしたのだろうか。

映画では冒頭から「wish」「will」という台詞が多いので、「願いに気をつける」「言葉は魔力を持っているので使い方を誤るととんでもないことになる」ということが言いたいのかもしれないけど、それにしてはひねくれすぎているので、肝心のテーマを受け止めることが出来なかった。

子供も楽しめないだろうし、大人も不快になりそうな、誰の為の映画かさっぱり判らないへんてこりんな映画だった。