おーちゃん

チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛のおーちゃんのレビュー・感想・評価

4.0
17世紀、スペインから独立したばかりのオランダが黄金時代といわれた時。
世間の人たちは絵画とチューリップの流行に心を弄ばれていた。
投資家と収集家が多いこの時代に上記の2つが貧民でも大成功を収めることができたのだ。いわゆるバブル時代。
このバブルが束の間ということを信じない野心家たちはバブルが弾けると共に何人も路頭に迷うことになる。

そんなバブルが弾けるほんの少し前、ある修道女が親子ほども歳の離れた男に嫁に行くところから始まる。

ポスターや予告編を観る限り分かりやすいが、内容はまるで昼メロ。が、誰一人ドロドロとした愛憎渦巻く話ではなく、皆が純粋に愛を求め、綺麗ではないが、スッキリと終わらせてくれる。

冷静に見れば、こんなに純粋な終わりかたをする不倫映画があるものかと思ってしまうが、わりと悪気の無い一人一人の行動がこんなにも不条理に事を進行するものかとため息が出てしまう。
運命とは面白い。

アリシアヴィキャンデルは「トゥームレイダー」よりやはり悲劇的な無垢な少女のドラマが似合う。
彼女は本当に綺麗だった。
デインデハーンはもう言うこと無しでかっこいい。