チューリップが投機の対象だった17世紀のオランダ
全体的な画面の色合いが暗く褪せた色調の為、ソフィアのドレスの"青"がとても印象的。
この手の映画や小説の富裕層はクズやゲスいヤツと相場が決まっており、だからこそ美男美女の悲劇にヤキモキするのだが、クリストフ・ヴァルツ演じるコルネリスが良い人で、若い二人の"身勝手"に一つも共感できない。
デイン・デハーンがディカプリオに見えてしまい、そーすると『ロミオとジュリエット』が想起され、その結末も悲劇を予測してしまう………。
複製画だが、フェルメールを見た記憶が甦り、一枚の絵にこめられたストーリーを深く知りたくなる。