えし

チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛のえしのレビュー・感想・評価

3.5
直立不動の兵隊。

17世紀オランダ。
香辛料で財をなした男は、孤児院から若い女を娶った。
男は前妻を流産により母子共に亡くしており、親子ほども年の離れた妻であったが愛していた。
一方妻も、両親を疫病で亡くして孤児になった自分を救い出してくれた夫に感謝をしていた。
ただ妻にはその男の子を産みたいと思っているが、なかなか妊娠することができなかった。
そんな中、男は画家に夫婦の肖像画を描かせようとするが…

この話は、誰の目線で話を追うかで感じ方が違うと思う。
妻なのか夫なのか、使用人の女なのか魚屋か、若い画家、それとも孤児院の院長か。医者でもおもしろいか。
群像劇が好きな方にはいいんじゃないですかね。
僕は夫を応援したかったので、こいつらめ…という感情がフツフツとわいてきちゃった。
チューリップが投機対象になってるけど、現代でも土地や仮想通貨でワイワイやってたことをみるに、人間の本質は変わらんのかもしれないな。
えし

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