あつし2号

ゆけゆけ二度目の処女のあつし2号のレビュー・感想・評価

ゆけゆけ二度目の処女(1969年製作の映画)
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若松孝二の作品を初めて鑑賞した。

この映画が作られたのは1969年。まだ学生運動の名残がある時代だ。村上龍の『69 sixty nine』という小説がこの年を題材にしている。当時はランボーやゴダールが学生から愛され、彼らの精神的な支柱となっていた。この映画はそんな時代が生んだ一つの記念碑的な作品だ。

この映画が公開されてから50年近く経つ。もう、現代ではこんなエネルギーのある映画を作ることはできないのではないか。まさに反権力・反体制を貫いた監督の作家性が現れる一本だ。

もうすぐ、若松孝二を題材にした映画が公開される。白石和彌による『止められるか、俺たちを』という映画だ。再始動した若松プロダクションの第1作目。期待をせずにはいられない。
あつし2号

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