Dana

滝を見にいくのDanaのネタバレレビュー・内容・結末

滝を見にいく(2014年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

こんな設定でしっかり面白いのが面白い

有名な俳優も若くて綺麗な女優も出ていない。興味を惹かれるような設定でもない。唯一見る理由とすれば監督の名前だけ。おばさん7人組が山で遭難する話なんて、あらすじだけじゃ見ようとは思わない。しかし見てみるととても面白かったりする。これが映画の面白い所であり恐ろしいところでもある(だから食わず嫌いはいけない)

人物の造形がしっかりと作り込まれていればいれば、たとえ設定がどのようなものでも面白くなるんじゃないか。

まるで12人の怒れる男のように、最初はおばさんという一色にしか見えない人達が、進むにつれて十人十色の個性豊かなキャラクターの色が鮮やかになっていく。脚本と演者の力によってこの映画はとても魅力的だった。俳優の人たちの演技と沖田修一の少し気の抜けた呑気な雰囲気とがマッチしていて、もっと見ていたくなる。

キャスティングが良いのか

確認してみたら、この役者さんたちはほとんどこの映画と他数本の映画にしか出ていない。勿体無い。映画には可愛い娘だけじゃなくて、おばさんやおじさんがもっと必要です。

まず、なんでこんな設定で脚本を書こうと思ったのかも不思議だけど、なんで全員キャラの違うおばさん7人をとてもリアルに描くことができるのかが不思議。想像力と観察力と人に対する理解力が卓越してるとこんなこともできるのかな。

キャラクターがしっかり作られているんだけど、だからと言って誰かの人生にフォーカスを当てて感動的に描いてる訳でもない。7人もいるのでそれぞれの人たちを軽く見せているだけで、のんびりしている。


弘法筆を選ばずの映画版。沖田修一設定を選ばず。
Dana

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