シガーandシュガー

NY 心霊捜査官のシガーandシュガーのネタバレレビュー・内容・結末

NY 心霊捜査官(2014年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

「エミリー・ローズ」が印象的だったので楽しみに視聴。「エミリー…」も”衝撃の実話”だったけど、この作品も”衝撃の実話”。その真偽はともかく、エクソシストものの作品を観ると、いつもいつも本当に怖い。”「悪魔に憑かれた」と考えるしかない”状態の人がいて、仕事として「悪魔」を払う人がいて、という実際の状況について、科学的な説明はいろいろあるのだろうけど、人間の心の不思議と科学が及ばないかもしれない領域の有無について、とても恐ろしいと思わされる。
払っても払っても悪魔はどこかに現れて何かに誰かに憑りついて、そしてまた誰かが払いにいく……オーメンだってめちゃ強いし、悪魔に憑かれて苦しんでいる人間を、神様がもっとばばーんと救ってくれればいいのに、エミリーがあれだけ苦しんでも神様は助けてくれなかった。神とはいったい…みたいな気持ちに。
まあ洗礼を受けておらず勉強もしていない私が、娯楽映画のエクソシストものを見て抱く感想に対する答えみたいなものはどこかにきちんと明記されているのでしょう。本格的に探したことがないので、いつか探してみたい。

ともあれ、この映画のエクソシストシーンは「エミリー…」とはまた違う荒々しさがあって怖かった。名前を問うことと、悪魔祓いの段階が出てくるところは共通してて興味深い。「会話してはいけない」は、「エクソシスト」や「プリースト」にもあったかな?これが一番きつい。会話、しちゃうよね。だって一番痛いところを突いてくるんだもん。
しかし悪魔祓いの段階によって変化していく憑依された人体の特殊メイクがえげつなくて…よく頑張ったなあ。憑依された男性、ぼろぼろです。
ラストはさらっと終わって、字幕で「主人公は警官を辞めて今は神父と活躍中」で〆るのも、個人的には実話ベースものっぽくて好き。
警官の時に相棒だったバトラーの生死が気になるんだけど…ダメだったのかしら。

機会があったら絶対もう一度観るけど、と思うのは神父役のエドガー・ラミレスの長髪ぶりが本当に素敵だったから。エクソシスト場面も違う意味でドキドキしてたことをここに告白。