極地の氷が溶けだし、中に閉じ込められていた太古の生物が現代に蘇ってしまう。
主人公は船で世界中の海を旅していた青年。
故郷の街に戻ってきて懐かしい友人達との再会もつかの間、海で泳いでいた親友が謎の生き物に襲われて命を落としてしまう。
さらに海洋救助隊のボートが襲われて・・・・。
古代から蘇った巨大人喰い鮫が人類を襲う、ロジャー・コーマン製作のエキサイティング・パニック。
氷山で冷凍保存されていた古代魚が、解凍されて人をパクパク食べるお話。
パッケージの製作者の欄にロジャー・コーマン先生のお名前が載っている時点で、この映画のだいたいの出来が分かります。
いや、むしろその出来を予想して笑い飛ばすくらいの人でないと、この映画は楽しめません。
なんだか古代生物らしく、パッケージの写真とは一切関係ない、ワニみたいな生き物が出て来ます。
何?こいつ・・・。
視聴者の困惑をよそに泳いでいる人をいただいていく怪物。
ヘリに噛み付くシーンは確かにあるけど、パッケージのサメは登場しません。
サメじゃなくて古代魚だったのです。
もうパッケ絵完全無視です。
ていうかパッケ絵描く前に作品観てないのかよ!と。
この辺のいい加減さがたまりませんね。
怪物が出て来ない間、視聴者の視線を逸らさない為の水着のお姉さんを出すのもいつも通りです。
ついでにこの手の怪物映画では、意外と犠牲者は少ないのがセオリーなんですが、容赦なくガンガン死んでいくのもいつもロジャー・コーマン先生の映画でした。
しかし、危険にさらされていない主人公たちが皆のために立ち向かうのは珍しいな。
”所謂”サメ映画としては出来の良い部類。
全体的に可もなく不可もなく、と言った所ではなかろうか。