カステラちゃん

岸辺の旅のカステラちゃんのレビュー・感想・評価

岸辺の旅(2015年製作の映画)
3.5
死者が生きている大切な人を伴って縁のある地を巡るロードムービー仕立て。
真夏の逃げ水のような、陽炎を見るような、そんな光の明暗が差し込まれ、私には気持ち悪かった。
小松政夫の新聞屋に、かつての住み込み従業員の為のパイプベッド。冷たそうな質感。「ゆうすけ先生が帰って来たよ」と集まる山村の住人相手に、さして魅力的でもない語り口の浅野が、宇宙を講義する。生前、もっと深っちゃんを大事にしてあげて欲しかったな。