メランクさん

岸辺の旅のメランクさんのネタバレレビュー・内容・結末

岸辺の旅(2015年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

夫婦間にもずっと残るわからなさ。

結局、死んでしまっているということはメタファーで、その存在の近づきがたさ、わからなさは、お互いの間に存在している。

お互いにそうでありながら、すべてを悟った顔をするのが(あるいはわかったつもりでいるのが)男の方で、その溝を必死に埋めようとするのが女の方で。

死はやっぱりやってくるから、
その死ってものとの向き合い方に、男女がどう現実と向き合うかの違いが如実に出るということか。

しかし小松政夫の去り方が凄かった。