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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)のものレビュー・感想・評価

4.3
再見。かれこれ10回目位。
見る度に評価が下方修正されていく。
というか脚本がつまらない。
ナオミワッツの恋愛描写はいらないし、エマストーンとエドワードノートンの恋愛描写も興味が湧かない。
ただ、長回しについては見る度に凄い考えさせられる。
本作を全編1カット風で見せる必要があるかと言ったら否だけど、1カットの中で起こる唐突な時間経過描写、実写とシームレスに繋がるCG、現実と妄想の入り乱れは見ていて面白い。
編集が加わればもっと面白くなってたかと言われれば分からない様な演出をイニャリトゥはしっかり行っている。
『1917』はそれがなかったから本当に見ててつまらなかった。
後、ライティングも天才的なまでに凄まじい。なんであのワークで見せたい部分にしっかりと光が当たってるんや。マジで異常までに計算され尽くされてる。
『ブラックスワン』的な精神異常をあくまでも喜劇として描いてる所も好感が持てる。
なぜ、リーガンの評価が高くなっていくのか全くの説明がないし、最終的な”スーパーリアリズム演技”なるものもすごく安易な答えというか納得感がまるで無い。
こういった所の脚本をもっと練ってくれれば大傑作になり得たと思う。
ラストのエマストーンの表情は何回見ても最高。
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