シネマスナイパーF

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)のシネマスナイパーFのレビュー・感想・評価

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久しぶりにまともな映画鑑賞に戻ってこれたとはいえ、いきなりこれはちょっといろいろアレなものがありました


解釈とかそういうのはどちらかというと苦手なのでやはり長回しについての感想を

もうこれは、所謂"長回し"とは違いますね
映画そのものがワンカット…というかツーカット?でつくられているので

舞台が基本的に劇場とその周辺から動かない非常に狭い範囲で尚且つ限られた数日間の物語だからできた作品だと思います

軸としては主人公の物語がメインですが、ちょっと群像劇だったりしますかね
ここではこいつがこうしてて、別の場所ではあいつらがこうしてて的なものをカット割りせずに見せてきます
長回しはこういう演出に効果的

映画的な時間軸、位置関係がリアルに流れていくため、途中途中でバードマンが出現しようとも妙な切実さは消えませんね
普通の演出なら、同じ場面で違うカットを入れることでその場の各人の心理状態を見るものなんですが、この作品の場合ワンカットが続くため、その場の空気をより一層強く味わうことになり、よって観ている僕らもうわぁと思えるわけですね

ラスト等の超現実的な場面も現実と地続きのまま見せられるため、そりゃまあいろいろなかいしゃくとかうまれますよね
こむずかしいことはわかりません


リアル俳優の名前をちょくちょく出してきて爆笑でした
エマ・ストーンはマジ可愛くてマジやりたいです
力強いドラムが鳴り響くサントラがイケてました