『ラ・ラ・ランド』を見てからエマストーンが見たくてたまらない。
アカデミー賞作品賞受賞・長回し撮影がすごいという前知識で鑑賞。
『24』のようにリアルタイムで進行し、長回しかと思っていましたが、そうではなく時間が過ぎるけれどうまく画面をつないだまま、でその撮影・編集は面白かったです。
画面は動き続ける感じで、視点は定まった人ではなくコロコロ変わる。流れるように自然に展開していく様を追っていく様子で、入り組んだシナリオをよく組み立てて撮影もしたなあと感心です。
視点が同じ人ではないからこそ、次の視点の人にうつることで、前の視点の解説になっていたり、明らかになることがあったり面白かった。
出演者の今までを知らないから、含蓄を私がわかりきれず、楽しみ切れなかったのかなという残念さはあります。
エンターテイメント界で高評価を受けたのも、本作が、たぶんなユーモアとエンターテイメントの裏側の人たちの苦節を描いたからかなと思うので。
今までの作品とは違ったアプローチ方法で描いたんじゃないかな、その新鮮さも受けた要因のひとつなのではないかと思いました。
見ていて映像も面白いですし、演技もすさまじい。
エドワードノートンの奇怪ぶりはすごかったです…ほかの映画で見た人と同じとは思えないよ…ドン引きだよ…。笑
エマストーンは安定の可愛さでした。
長いサブタイトル(サブタイトルではない…ですかね)だな。。
はじめはまた邦題変なのつけたのかと思っていたら原題もその通りで。なんだろう、これはと思っていたら、作中で「やられた」というシーンがくる。ここで明らかになるか、その明かし方もこの映画ならではの効き方で良いなとグッときました。
音楽の演出の仕方も面白くて。
存在しているドラマー(急にいる(笑))が音を立てていると思ったら引き込まれていってBGMになって…逆にBGMだったのが実物が表れて…という不思議な演出になっている。
ファンタジックな部分もあるけれど、乖離しすぎず非現実・現実の行き来の塩梅加減がユーモアあって良かったです。
面白い映画でした。