このレビューはネタバレを含みます
(よくわからなかったらどうしようとドキドキしつつ観たけど)個人的には、最近の憂鬱な気分にスッとフィットして引き込まれた。嘘つきばかりでなにが大切な情報かわからないけど、情報を得ないのはもっと不安だ。周りがぜんぶ愚かにみえることもあるし、自分が世界で一番恥ずかしい人間に思えることもある。愛しているのに傷つけてしまうこともあるし、思わぬ形で気持ちが裏切られることもある。現代のソーシャルネットワークは常に消費の対象に飢えている。恐ろしい。誰も悪人になどなりたくないのだ。時代を象徴する、ある特定の恐怖が可視化されたような印象をもった。