矢吹

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)の矢吹のレビュー・感想・評価

4.2
「才能は才能。批評とは別物である」

現実あるいは虚構
モノホンあるいはてんぷら
椎名林檎あるいは宮本浩次
悲劇あるいは喜劇
ヒーローあるいは役者
真実あるいは挑戦
バードマンあるいは無知がもたらす予期せぬ奇跡

もう何でもかんでもワンカットに見せれるって思っちゃうと、やっぱり少し興奮が落ちるな。ちょっと技術の過剰進化とも思えるけど。実際、映画はバリエーションでしかない中で、いかにワンカットを魅せるかにおいては、好きな画面が多かった。
明確にカット割ったのは死にかけた時、意識がなかった時だけかな。
仮に人生をワンカットと捉えるならばあそこ以外は全て現実って解釈もできる。
しかし、そのワンカットの中に現実的と映画的が入り乱れる。
ドラムを実際にフレームの中に見せることで全てはフレーム外の音でこの映画にはオフの音がないのかも。と思わされたり。タクシーに乗ってるのかまじに飛んでるのかわからなくなったり。
全ては「あるいは」。

映画も現実のなかのひとつである。批評家も役者も映画から離れた現実はありえない。あるいは。
「本物の血を浴びせる。スーパーリアリズム。」
言葉によって現実から離れてしまうような気もする。

真実はいつも面白いって言うけど、果たしてどこにあるのか。目的は芸術か注目か。SNSは存在か。批評は、頭に浮かぶ言葉は、本当に知識か。あなたは役者か有名人か。
たった1つの真実見抜く見た目は子供頭脳は大人。

ドラムのサウンドってやっぱりかっこいいよな。あとエマ・ストーン。

あと単純にこういう、あーだこーだ言いいやすいものってわたくしは好きなんですよね。
矢吹

矢吹