ササキ・タカシ

ササキ・タカシの感想・レビュー

4.0
なんだか映画ヲタクの学生が長年温めてきたアイディアで万を持して製作したインディムービーみたいな瑞々しさとスケベ心を感じてワクワクした。こういう映画は貴重だ。愛らしく、そしてなんとも羨ましい作品である。いいなあこんな映画撮れてって思っちゃう類いの映画ね。これ見よがしに思えてしまう演出ばかりだけど、セス・ローゲンとかジョナ・ヒルとかが出てるB級コメディみたいなしょうもないノリ&メタギャグのおかげもあって絶妙に鼻につかない感じなってる。途切れることなく通底するシニカルさは大変心地良く、いや、絶対これ心の奥底ではブロードウェイの中規模劇場でやってるストレートプレイなんて小馬鹿にしてるぞこの監督さん、やっぱ映画って最高だよね! 演劇? そんなもん誰が見るんだよ、みたいなアジテートは結構本気でそう思ってるんじゃないのか、劇中劇が最終的に評価されるのもわりとしょうもない理由だしな! 芸術活動の深イイ話とかに最後までならないのは痛快だった。

途中まで群像劇のように話が進んでいたのに終盤では主人公のドラマのみに焦点があたってしまうのはちょっと残念、トリック・スターだったエドワード・ノートンが最後らへんはただの共演者の1人になってしまったのが惜しい。彼の何をしでかすかわからんヒリヒリするDQN感、最高ね。やっぱ俺ケヴィン・スペイシーとエドワード・ノートンごっちゃになっちゃうわ。