もじゃ

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)のもじゃのレビュー・感想・評価

4.0
目の前で役者が演技しているかのような臨場感。

落ちぶれた元コミックヒーロー役者が舞台で起死回生を図る。上手く行くか?
ヒット作の後落ちぶれることは俳優の世界ではありふれた事なのかもしれない。いい歳のおっさんが踏ん張って再起する姿には哀愁を感じる。色々と今の映画に対する皮肉が見えた。「ハリウッドがNYに来た」というのは舞台の映画化に対しての事か。そして超能力妄想は映画人としての自分なのかな。
マイケル・キートン主演でかつての役はバードマンて、バットマンのことか。ジョージ・クルーニーの話も出してるし自虐的(笑)エドワード・ノートンの制御不能感、かわいいエマ・ストーンなど注目すべき人は多い。
撮影はなんと言っても1カット風。これが全てと言えるかもしれない。移動する1つのカメラで劇場内外を人に付いて回る。途切れないので目が離せない。役者の演技に肉薄することがこの映画のやりたかった事か。
とても挑戦的な作品。
もじゃ

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