ぽたも

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)のぽたものネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

主人公のリーガンは再び名声を得たい、という自分の存在証明に固執するあまり、自分の中の声のバードマンに唆され、世間に大きくアピールできる劇中での自殺を選び、少しでも傷跡を残そうとした。(バードマンの「世間はアクションと血を欲してる」、「俺たちらしく派手に幕を閉じるんだ」などから)

最初と最後に出て来る隕石はリーガンの人生のメタファー。今にも燃え尽きると思った時、奇跡的に生き残っていたことが分かる。そこであの舞台が自殺未遂によって芸術としてもてはやされ、絶賛されていることを知る。そして何より娘のサムを心から愛し、また愛されていたことを知る。そこで自分の人生の家族を蔑ろにし、存在証明に固執していた人生=バードマンと決別する事を決めた、と解釈しました。

見る人によって解釈が凄く分かれる映画で、とても面白かった!作品賞も納得。
リーガンが娘のサムに論破されるシーンのエマ・ストーンの演技が凄く良かった。あの罰の悪そうな最後の感じ。
ぽたも

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