フランスの田舎で畜産を営む、グザヴィエとブリジット夫婦。グザヴィエは、牛のコンテスト優勝の常連で、プレートを飾ることを喜びとしている。ブリジットは胸に湿疹があり、グザヴィエはパリの皮膚科で診てもらえと勧めるが、ブリジットはうんざりとしていた。ある日隣の家の娘がパリの友達を大勢招いてパーティーをひらく。グザヴィエは騒がしい若者たちに不満そうだが、ブリジットは興味をひかれ、パーティーに紛れ込む。
ひとつひとつは大したことではないのに、もやもやがたまってしまう。想い合っているのに、なぜか嫌味なほうにばかり、受け取ってしまう。言葉にしなくても伝わっていると思っているのに、ふとしたことでどん底まで不安を感じる。どこにでもいるそんな夫婦の、優しいラブストーリー。
スティーブの、「おたがいさまです」という言葉が、ほんとにすてき。見放したようでいて、純粋に疑い無く信じている。戒めてもいる。
ひとつひとつがとてもすてき。