イチロヲ

痴漢ドワーフのイチロヲのレビュー・感想・評価

痴漢ドワーフ(1973年製作の映画)
4.0
アパートの一室を借りることになった新婚夫婦が、奇怪な小人の暗躍に恐怖させられる。デンマークとアメリカ合作による、低予算エログロ映画。タイトルのドワーフは幻想世界の人物のことではなく、先天的畸形に対する蔑称としての言葉。

「映画でフツーじゃない人を見ることほど面白いものはない」の法則が機能している作品。登場するドワーフ(演者は本物の小人)は白痴というキャラ設定のため、本当の意味での「確信犯」であるところも、着目点として挙げられる。

小人が大事にしているアンティークをシンボリックに活用したり、インダストリアルやファズ・ギターの音を過剰に流しまくったりなど、あらゆる刺激を投げ込んでくる。「とりあえず全裸の女を入れておこう」的に、女性の映像がカットインするところも面白い。

本作に込められたメッセージは「ドラッグの過剰摂取はダメ、強姦はダメ、女性の人権を守ろう」ということ。なお、本作のヌードには修正が入っていないため、女性の股間が無修正で写り込む。
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