ひゅうどんこ

エヴェレスト 神々の山嶺のひゅうどんこのレビュー・感想・評価

エヴェレスト 神々の山嶺(2016年製作の映画)
3.0
 「何故山に登るのか?それはそこに山があるから」という名言の元ネタ登山家ジョージ・マロリーの、エヴェレスト登頂の謎に引き寄せられた日本人のお話、、という態をしながら軸足を別のところにおいてしまったことも、まずかったんでしょうね。なかなか低評価の意見色々興味深く拝見しました。けれどいいカット多いし、同情の余地あり要弁護な作品であると思いますよ。スコアの採点は別として。。
 
 ある批評家が、年末時代劇みたいに6時間くらいでやったら人物に深みが出ただろうに、って言ってましたが、、んな映画誰が入るかって!😳『ジョルダーニ家の人々』や『ハッピーアワー』じゃあるまいに。

 上映時間のしばりもそうですし、スポンサー立てなきゃが痛々しいこれ見よがしな某ロゴ、原作ありきあるある、疑問点も多い台本、客を呼べる話題性、そしてヘビーな現地ロケ。
色んな意味で厳しい環境の中で、キャストや裏方さん含めベストな仕事をされたと思います。

 「エベレストに登る目的は?」と自問して、「山頂の一個の石を欲しがる地質学者を満足させ、人間がどの高さで生きられなくなるかを生理学者に示す以外、何の役にも立たない」と講演で述べているのもジョージ・マロリー。
アルピニズムにも言えそうだけど、人間も映画も単純に割り切れないからいいんじゃない😉