ラストシーンのカメラアングルやばいね。
印象に残る。迷、ですね。
ダニエル・キイスの原作も読み、原作への想い(自伝)も読み、日本版ドラマも観て、そして今回フランス/スイス映画版へ。
ほかにもアメリカ映画版や、過去には舞台もあったようですが、それだけ世界で映像・舞台化されるって本当にすごいことだなと。ファンタジーなわけでもないし。
それだけ世界各国で共通する「人として」という部分に響く話なんだろな。
一つの事象に対して起きる複雑な何種類もの感情があるから人はいろんなストレスを抱えるけど、
彼らのような邪念のない、素直な、1+1=2くらいの真っ直ぐな気持ちで生きられるわけもなくて。
だけどこの作品を見て、自分がすごいと思ってた人が本当はしょーもなかったとか、思考が広がったことで気がついてしまったこととか、あのなんとも言えない感情も思い出されて、そういう意味でもおもしろかったな。
私たちは気付いたあとで気付かなかった頃には戻れないけど、気付かなかった頃に、気付けない頃に、徐々に確実に戻っていく恐怖は耐え難いものだろうな。切ない。