海老

ジャングル・ブックの海老のレビュー・感想・評価

ジャングル・ブック(2015年製作の映画)
4.0
あのジャングルブック の実写化!
なんですが、あまり原作には詳しくないので、ほぼ初見の意見として。

凄い好きな作品です!
見事に映像の世界の中に没入しました。

「少年以外全部CG」の宣伝文句は知っていました。最初のうちこそ、この風景がVFXだなんて信じられない、と驚きましたが、物語が進むにつれ、あまりにも違和感がなさすぎて、ジャングルの中の世界の話として集中していたことに気づきました。映像技術は、ある意味「手段」であって「目的」ではないと僕は思うのですが、世界観に入り込めるほどに完成された映像美には非常に感動しました。

その上で、物語、音楽(歌)、キャラクターどれも好きでした。

子供と観た関係で吹き替えだったんですが、西田敏行さん演じるバルーが愛くるしさ増し増しで、モーグリをお腹に乗せて川を泳ぐ歌のシーンは特にお気に入りです。
バギーラの格好良さやラクシャの母性も勿論魅力的。アニメのコミカルさはどこへ、と言いたくなるクールな黒豹は、男心を猛烈にくすぐってきます。
各キャラ、リアルな動物の造形なのにとても表情豊かに見えてきます。ここに不自然さを全く感じさせないのも、CGで作る必然的な目的だったのでしょう。
ところで、これは原作の話ですが名前の響きがどれも凄くかっこいいですね。神話の引用でもあるのでしょうか。

物語の主軸としては、シアカーンという「人間の敵」を引き合いに、ジャングルにおけるモーグリの生きる場所を描いていくもので、これも概ね満足の内容でした。


シアカーンを悪として排除してしまうことと、ラストのアレはマッチポンプなんじゃないのかしら、という点に疑問を感じた部分だけ残念でした。
とはいえ、それを補うほどに他の部分を魅力に感じました。


こういった、動物キャラクターが生き生きと活躍する映画がツボなのかもしれません。ベイブとかズートピアとか。
オススメがあったら教えていただきたいです。
海老

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