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きみはいい子のbのレビュー・感想・評価

きみはいい子(2014年製作の映画)
4.1
大傑作!!ほんとは、4.5を付けたい。しかし、ここは敢えての4.1。自分はひねくれ者なので!ほんとすいません!!!!

それぞれ悩みやストレスなどを抱えた
小学校教員、子を持つ母親、独居老人のおばあちゃん、ネグレクトされてる児童などを描いた群像劇

この映画のテーマはざっくりと言うと愛情や優しさの波及であり、一種の教育論でもあると思います。
人が人に優しくすることでその優しさが他人に拡散していく。親が子どもに優しさや愛情を注ぐことも同様に子どもからそのまた子どもへと伝染していく。抱き締めるまではいかなくても、人にまごころを注ぐことは本当に大事ですよね。
この映画で描かれるテーマは一見甘ったるい綺麗事にも受け取られかねないものです。しかし、僕はかねがね思っていることですが、世の中をより良くする方法があるとしたらこれ以外なにがあるのか?とも思うのです。現代はストレス社会だからこそ!だと思います。

個人的に例え綺麗事だとしても、そこに切実さのあるメッセージは好きなのでこの映画は好きです。


前半で描かれたストレスと罪悪感が解放されるある名シーンはほんと感涙ものでした。実は負の連鎖を受け継いでしまっていたあの人が、あの人にある行為をされることで....かぁ~泣かせるぜ!なんだか説明出来ない涙が流れましたね。

桜の花びらのメタファーも上手く効いてたなぁ。素晴らしい。

ラストの高良君がドアに向かってノックをしようとして終わるシーンも最高。自分こういう結果を描かずに途中で終わる事で、その未来を想像させる演出大好きなんですよ。

余談ですが序盤池脇千鶴が登場するシーンの、出てきた瞬間に分かる、何かこの人、このグループで浮いてそう感凄かったなぁ。絶対あの後ハブられたり陰口叩かれるシーンがあると思ったら、なかった!笑
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