きみはいい子のcoroのレビュー・感想・評価

都会の住宅街に建つ、桜の咲かない小学校に身を寄せる人々にまつわる、心温まるお話。

心に染み入るシーンが多く、生徒指導が上手くいかずに落ち込んでいる主人公を、甥っ子がギュッとハグする原作にはないシーンや、その直後に姉からかけられるペイフォワード的な言葉。水溜りに映る校舎の角から斜めに差し込む光。鍵盤を弾くごとに舞い散る桜の花びら… など、ベタな描写が心に響く。

あと、そこに存在しているだけで心癒される、心優しき乙女。