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きみはいい子のamuのレビュー・感想・評価

きみはいい子(2014年製作の映画)
3.0
「そこのみにて光輝く」が素晴らしかった呉美保監督に興味を持ち、また「横道世之介」やドラマ「いつかこの恋を思い出して泣いてしまう」などで印象が良かった高良健吾の他作品に触れたい思いで鑑賞。

心の奥にぐぐと刺さる系作品ということはジャケットやタイトルから充分に図り知ることが出来ていた分、少し敬遠していた部分もある。家族もの、親子ものにはめっぽう弱い。

虐待をされたことも、したことも無いけど、されて、してしまうどうしようも無さというのは人間の本質のようなもので、そのどうしようも無さと向き合うことはとても怖い。だがそれを、実にシンプルに、真正面から救ってくれる温かい作品だった。

作中に登場する三方向の立ち位置にある人物の、どれに当てはまるとかは全く必要無く、人それぞれ、観る者の心に、優しい。

そして、「そこのみにて光輝く」で最高の演技を披露してくれた高橋和也さんの前作からの振り幅!!!見切れる程度の登場回数にもかかわらず、大きくてあたたかくて、愛で溢れたこの人物を根底から生きていた。高橋和也さんが画面にいない時も、彼の奥さんを通してその存在の大きさを感じられるほどだった。素晴らしいです。