タマカッパ

きみはいい子のタマカッパのレビュー・感想・評価

きみはいい子(2014年製作の映画)
4.2
親が子供の自尊心を傷つけ自信を奪うとどうなるか…
虐待の進行形・未来形を同時に観ることが出来た。

過激でわざとらしい演出こそないが題材が題材なだけに暗い。
そして画面も暗い。
しかし薄暗く青い画面はあることをきっかけに明るく色付きカラフルになる。抱きしめられた経験のない子供が大人になって誰かに抱きしめられても遅くはない…そんな希望と救いを感じた。

進行形パートの生徒にもわずかな光は見えた気がする。

池脇演じる大宮陽子のような出来た人間はなかなかいないのが現実。
大人は子供にどう手を差し伸べ、どう触れたらいいのか。
子育ての難しさを知らない私には答えの出せないテーマだ。

池脇、尾野の演技の上手さは勿論のこと、子供達の演技力も素晴らしかった。
タマカッパ

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