つぐみ

きみはいい子のつぐみのレビュー・感想・評価

きみはいい子(2014年製作の映画)
3.6
同監督の「そこのみにて光輝く」には遠く及ばなかったものの、原作も素晴らしいし、誠実な作りで、しかも何度も泣いてしまったので完全に好みの問題。

高良くんの優男っぽさがすごくぴったりだった。
しかし残念なことに顔が綺麗すぎて「男前だな〜」と気が散ってしまう…。
尾野さんのつつけば壊れてしまいそうな空気も見事。

2人の不安定さをよそに池脇&高橋コンビの安心感も凄まじい。
特に高橋一也のモンスター俳優ぶり。
「そこのみにて〜」の役とは真逆なんだけど、上品とは言い難い、洗練もされてない無骨な男っていう点では実は共通してて、彼がフレームインしてると、作品がソリッドに感じました。名優。

例の宿題のシーンはドキュメンタリータッチで視点も変わってて、どれもアドリブっぽい遊びに満ちてた。

と、褒める要素はたくさんあるんだけど、総合するとうまく着地してない感じがあってちょっと辛めに。
ひさびさに長い感想になりました。
それくらい期待値が高かったんだよ〜
つぐみ

つぐみ