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きみはいい子のtobitsukijackのレビュー・感想・評価

きみはいい子(2014年製作の映画)
4.3
どこで何がキッカケで人を救ったり救われたりするかはわからない、些細なことで良かったりもする。籠もらず人と出逢うことは第1歩かもしれない。少し心を開いて察知する機能を働かせる。

教室の風景、この集団はなかなかくせ者、変化球を平気でバシバシ投げてくる感じ、取れるもんなら取ってよって感じがちょっと怖いかな。隠れた個性を探り出す見い出す作業も難しそうな子ども達。さて宿題の効果は…。

人間の想像以上の寛容さ、物怖じしない無償の愛が当たり前に出来てる人も、元々備わってるというよりは、境遇・実体験から、同じ苦悩を無くそうとする反動の行為が多いのかもしれない。それに慣れてないと不審に感じて受け取れなかったり拒んだり、無償で与える気はあっても行為に至る経緯を説明するのが面倒くさかったり、いたずらに時間が過ぎる。察した人が近づいてちょっと越えられたら、触れ合えたら。

そして、実体験者が背負う問題や効果なのではなく、こうして作品を通して苦痛や苦悩を共有して同じことが起こらないように、同じことが出来るように意識する人が増えたらいいんだろうな。多少の苦悩は表現者・作り手にお任せしまして、そうした仲間の犠牲を伴うが、誰も罪は問われない死に至らない。完成した作品を観て、様々な人間生活や人間の感情を教えてもらえることに感謝し、日常に活かせたら好いかな、って。子ども達、よく頑張りました。
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